9年間継続してきた「どうぶつ派遣診療」は2016年に最後を迎え、同年10月には「おがさわら人とペットと野生動物が共存する島づくり協議会(略称:小笠原動物協議会)」が環境省小笠原自然保護官事務所及び林野庁小笠原諸島森林生態系保全センター、小笠原村、公益社団法人 東京都獣医師会、NPO法人 小笠原自然文化研究所の5者により組織されました。
同協議会では、世界自然遺産の価値である小笠原独自の生態系を保全するため、「人とペットと野生動物が共存する島づくり」の実現を目指して、小笠原世界遺産センター内に整備された動物医療機能を有する「動物対処室」に獣医師を配置し、2017年5月から同室の運営を始めました。
本協議会が設置している動物対処室では、上記の取組を推進するため、以下の活動を実施しています。
(1)野生動物の保護から野生復帰までの取組の推進
・オガサワラオオコウモリ、アカガシラカラスバト、海鳥などの治療等の実施
→治療やリハビリを経て野生復帰に成功するなど、これまでにない成果がみられています。
(2)小笠原ネコプロジェクトの実施
・負傷・体調不良の捕獲ネコへの一時的な処置の実施
・捕獲ネコの島内譲渡に関する協力(希望者との面談、希望者向けレクチャーの実施)
(3)ペット由来の外来種を生み出さないための取組の推進
・診療を通じてにペットの適正飼養指導などを実施
→週3日のペットの診療日として動物対処室を開放。
【 お問い合わせ先 】
→譲渡に関して:小笠原ネコに関する連絡会議
→小笠原諸島のネコ対策に関して:環境省小笠原自然保護官事務所
→このホームページに関して:小笠原村環境課